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第8話 大賢者、王都に向かう

Author: 瘴気領域
last update publish date: 2026-07-13 11:28:25

 寂しそうに手を振るおじさん、おばさんに背を向けて、俺とメリスは王都へと旅立った。

 おじさんもおばさんも涙ぐんでいた。

 俺みたいに天涯孤独で旅暮らしが長いとピンと来ない感傷だが……考えてみれば、生まれてから片時も離れず一緒に暮らしてきたのだ。

 今生の別れでなくても寂しくなるのは仕方がないことなんだろう。

 そんなこんなで旅の空で過ごすこと数日。

「先生ー! あそこに見たことない鳥が飛んでるよ!」

 寂しそうだったご両親とは対照的に、元気いっぱいなのはメリスちゃんだ。

 村から離れて遠出した経験がないので、見るもの聞くものすべてがはじめて尽くしで、俺を抱えたままキャッキャとはしゃいでいる。ぐえー。首が締まる、首が締まってるんだよメリスちゃん。

「ぐえー、あの鳥はハーピーさんだねぐえー」

「ハーピーさんってなあに?」

「人間の女の人の、腕と足が鳥さんみたいになってる魔物だねえ」

「へー。あっ、ハーピーさんこっちに飛んできてるよ!」

 メリスちゃんは俺の足をむんずと掴み、ハーピーさんに向けてぶんぶん振る。

 うーん、目が回る。ちょ、ちょっとメリスちゃん、落ち着こうか。

 メリスちゃん
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  • 非モテ大賢者は美少女になりたかった ~わたぐるみに転生した結果、美少女にこねくり回される日々がはじまりました~   第66話 大賢者、気合を入れる

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